祥吾君が墨付けを開始しました。
墨付けは土台からスタートです。
一風変わった形状をしているこの道具の名前は、
墨壷(すみつぼ)と言います。
墨壷は「壷車」ここに巻かれる「糸」、
墨を滲み込ませた綿を入れた「池」で成り立っています。
祥吾君は「墨壷」と「墨さし」という、竹を割って加工した
ヘラのような形をした道具とセットで墨付けを進めていきます。
片端をヘラ状に削って、先端が細かく裂いてあり、
反対側は細く削り、筆がわりに使います。
一面一面墨付けした部材を看板板に控えていき
拾い落としの無い様に、分かり易く作業を進めることで
墨付けの後の刻みの作業にかかる際にも
同様に作業のし忘れの無い様にチェックが出来ます。
今日は午前中天気が悪いので
軒天の改修工事の現場は行けずにお休みです。
祥吾君の現場の梁や桁などの横架材の加工を
日下さんと誠くんが進めていました。
宮本建築では、柱・土台・大引き・窓台・まぐさなど
ほとんどの現場で桧を用います。
ただ横架材は成が大きくなるので
桧では金額も高くなるし、重くて作業が大変なので
主に杉を用いています。
余分な部分を切り落とし
一本一本同じ厚みになるように
祥吾君が墨付けをしやすいように
全てキレイにプレナー仕上げしていきます。
プレナー仕上げは、鋸刃によって裁断されて
表面がざらついた状態の木材を、
「モルダー」と呼ばれる機械に通して、
表面を平滑に整えた状態です。
この整える作業は、プレナー(カンナ)加工と呼ばれます。
杉の木は木目が優しくて温かみがあります(*^_^*)
日下さんと誠君の連携プレーで大きな部材を加工していきます。
加工が済むと祥吾君が墨付けをしていき
墨付けが終わると次は刻みの作業に入ります。