漆喰仕上げ

2021.07.08
新築

仕上げの左官仕事の多くは
天然素材による左官仕上げになります。
天然素材の多くは大まかに言うと
以下の素材が代表的な素材になります(*´з`)

1.珪藻土
珪藻土は近年の天然素材ブームの火付け役で
調湿性、嫌な臭いを低減する等
普段私たちが生活する上で
とてもいい効能がある壁材です。

珪藻土はカビの原因である湿気を
吸着する性能はありますが、
その分、湿気を放出させてあげないと
常に湿った状態になってしまい(*_*;
かえってカビを誘発してしまう事もあるので
たまに換気をして常に湿った状態になることを
防止していかないといけません。

質感は比較的ザラザラとしており、
珪藻土は漆喰と違い、
自ら壁にくっつく性能はありません。
粒子と粒子がくっつくような
つなぎを混ぜる必要があります(‘◇’)ゞ

※最近では珪藻土を少しお値打ちに採用したい時は
 天然スタイル土壁を採用しています。

2.京壁(土壁)
京壁は和室を代表とした仕上げ、
上塗りに土を用いた塗り壁のことを指し
別名「聚楽(じゅらく)壁」とも言います。
元々関西地方で採れた色土を塗って
仕上げた壁のことを京壁と言われていましたが
左官メーカーさんが樹脂をベースにした
施工しやすい京壁風の材料を作ったので
樹脂をベースにした京壁が全国に広まり
樹脂入りの土壁も京壁と呼ばれるようになりました。

本物の京壁と樹脂入りの一般的に広まった
京壁の区別を付けるために、樹脂入りのものを
「新しい京壁=新京壁」と呼ぶ事もあります。

3.シラス
火山噴出物 シラスを主原料としていて
シラス壁は火山灰をベースにしているので
珪藻土と同じような性能を持ち合わせています。
白洲壁、白州壁と表記することもある。
シラス壁の持つ調湿機能により
夏場の体感温度を下げ
省エネ・節電にも貢献してくれます。

※高千穂シラスさんの薩摩中霧島壁が
 左官屋さんの施工性も良く
 塗り厚も8㎜と厚いので
 よく採用していました(*´▽`*)

3.漆喰
漆喰は石灰(水酸化カルシウム)を
ベースとした左官材料で調湿性や脱臭効果は
珪藻土ほどではありませんが(*´Д`)

漆喰自体が強アルカリ性でカビを防ぐ性能を
持ち合わせているので、昔から押入れの中に
漆喰を施工していたのだと思います(*´▽`*)
ただ・・・漆喰にも、表面が汚れればそこにカビが
生えることもあるように限度があるので注意!

漆喰壁はホコリやゴミなどが付きにくく
温度・湿度を一定に保つ効果があります。
耐久性が高い、ホルムアルデヒド
(シックハウス症候群の原因物質)を
分解するなどさまざまな特徴があります。
内壁だけではなく、外壁にも使用可能です。

漆喰は、古くからお城や武家屋敷の
壁によく使われていました。
高い明光性を持つ漆喰は、
月の光に反射する白壁で防犯対策や
漆喰の主原料である消石灰(水酸化カルシウム)は
無機質の不燃性で燃えないので
防火対策にも使われてきたといわれています。(´-`*)

特に部屋の臭いが気になる方や
アレルギー体質の方におすすめです(´-`*)

価格帯は・・・漆喰仕上げは
左官屋さんの手間や技術が必要となるため
少し高くなってしまいますが

また漆喰と珪藻土どちらも調湿効果がありますが
珪藻土の方が調湿効果が高いです。
湿度の高い地域に住む場合は珪藻土
耐久性を考えるなら漆喰など
ご自身の希望する機能をみると良いでしょう。

仕上がり面では、
漆喰はツルっとしており
洋風・和風のお部屋向けです。
珪藻土は一般的にザラザラしており
和風のお部屋向けの質感です。

今回はオーナー様の要望で
白くて誇りが付きにくいツルっとした
仕上がりが希望という事で
漆喰仕上げになりました。

ただ・・・予算的には

漆喰 > 薩摩中霧島壁・珪藻土 > 天然スタイル土壁

となるので。

薩摩中霧島壁や天然スタイル土壁など
他にも色々な商品があるのでその都度
オーナー様の予算と希望に合わせて
ご提案させて頂いています( *´艸`)

写真を撮影したのは7月1日になりますが
今週の作業は下塗りになります。
今回は漆喰を塗るために
左官屋さんが4人応援に来てくれました(*‘∀‘)

今週いっぱいは下地塗りで
来週から仕上げ工事にかかっていくそうです!
今から仕上がりが楽しみです(*´▽`*)

薩摩中霧島壁のご紹介
高千穂シラス

コロナ対策にも抜群!

天然スタイル土壁のご紹介
日本エムテクス